「ただの体操でしょ?」と笑われ続けて8年。まさかスタンフォードとハーバードが証明してくれるとは。

「効果はすごいのに、なんで有名じゃないんですか?」

教室に通ってくださる方から、よくこう聞かれます。

正直、ずっと悔しい思いをしてきました。

痛みが消えた。歩けなかった距離を歩けるようになった。杖がいらなくなった。

目の前で起きているのに、「所詮、体操でしょ」「エビデンスがないですよね」。そう言われるたびに、うまく言葉を返せませんでした。

■ ようやく、科学が追いついてきた

2017年から、私はアメリカ発の姿勢アプローチを学び、指導者として活動してきました。

筋肉を再教育することで、自分の力で体を整えていく。そのシンプルさゆえに「体操」という言葉だけで片付けられてしまうもどかしさを、ずっと感じてきました。

でも先日、スタンフォード大学医学部とハーバード大学医学部(ブリガム・アンド・ウィメンズ病院)の研究チームが、この姿勢アプローチの効果を大規模な臨床試験で検証していたことを知りました。

しかも発表されたのは、JAMA(米国医師会雑誌)。世界で最も権威ある医学誌のひとつです。

■ どんな研究だったのか

全米33の医療機関、約3,000人の脊椎の痛みを抱える患者さんを対象にした、かなり大規模な研究です。

「個別姿勢療法(Individualized Postural Therapy)」と呼ばれるこのアプローチは、非医療従事者の資格保有トレーナーが週1回、8週間ほどかけて一人ひとりの姿勢の崩れを見極め、筋肉を再教育していくプログラムです。

2022年12月、この結果はJAMAに正式に掲載されました。

参照:Choudhry NK, et al. 「The SPINE CARE Randomized Clinical Trial」 JAMA. 2022年、328巻24号、p.2412-2423

■ 誠実に、正確に伝えたいこと

一つだけ、正直にお伝えしておきたいことがあります。

この研究の医療費データを見ると、アメリカ本部の正規セラピー(1対1で8週間通うクリニック施術)は、「腰の痛み」という一点に絞って計算すると、むしろ通常の医療ケアより費用がかかっていました。

だから私は、「安上がりで奇跡の方法」というような大げさな言い方はしたくありません。

ただ、ここで一つ、お伝えしておきたいことがあります。「医療費や保険制度の中では、高額な機器や薬など大きくお金が動くものが優先されやすい」。これは、私個人の感覚だけの話ではありません。

実際にアメリカでは、腰痛に対して早期にMRI検査を行うと、運動療法などの保存的なケアだけで様子を見た場合に比べて1人あたり平均で2,500ドル、CT検査ではなんと19,900ドルも医療費が多くかかっていたという分析があります。

ガイドライン通りに保存療法を優先していれば、メディケア(アメリカの公的医療保険)だけでも年間3億6,200万ドル節約できたはずだ、という試算も出ています(出典:保存療法によるメディケア節約に関する2018年の分析)。脊椎の画像検査の最大50%が、本来不要だったという指摘もあります。

これはあくまで、出来高払い(行った施術の分だけ医療費が支払われる)を基本とするアメリカの制度でのデータで仕組みの異なる日本にそのまま当てはまるとは言い切れません。

それでも、「地道な保存的アプローチより、高額な検査や処置が選ばれやすい」という力学そのものは、決して私だけが感じている話ではないのだと、今回いろいろ調べてみて改めて思いました。

そのうえで、もう一つ。「筋肉を再教育し、姿勢を整える」という地味だけれど本質的なアプローチが、痛みだけでなく、体と心全体にどれほどの価値をもたらしているか。それは、まだ十分に測られていないだけで、本当は計り知れないものがあると、私は感じています(こちらは研究が示した結論ではなく、8年間現場に立ち続けてきた私自身の実感です)。

この研究がデータとして証明したのは、コストの安さではなく、「筋肉を再教育し、姿勢を整えるという地道なアプローチが、薬や画像診断に頼らなくても、痛みによる機能障害を確かに改善しうる」という、もっと静かで、もっと大切な事実です。

派手さはないけれど、それこそが、8年間ずっと私が現場で見てきたことそのものでした。

そして、もう一つお伝えしたいのは料金のことです。アメリカ本部が提供する個別セラピーはそこそこの料金ですが、私がお届けしているリボーン体操のグループレッスンは1回3,500円。腰だけでなく、体全体の使い方を学びながら、無理なく続けていただける価格でご案内しています。

■ 「証明されていない」は「存在しない」ではない

以前このブログにも書きましたが、私はずっと「今の科学ではまだ説明しきれないもの」にも価値があると信じてきました。気功もコーチングも、すぐに証明できるものばかりではありません。

でも今回、長年向き合ってきた「姿勢と痛み」というテーマの一部分に、世界トップクラスの研究機関が真正面から光を当ててくれました。

これは、体だけでなく心や気の領域まで含めて人と向き合っている私にとって、「地道に向き合い続けていれば、科学はいつか、少しずつ追いついてくる」――そう思わせてくれる、とても励みになる出来事でした。

■ リボーン体操で、大切にしていること

リボーン体操は、筋肉を本来の状態に戻し、自分自身の力で姿勢と痛みを整えていく体操です。激しい動きも、特別な道具も必要ありません。

「なぜかよくなる」を「ちゃんと理由のあるもの」として、これからも自信を持ってお伝えしていきます。

腰、肩、膝。「年齢のせい」とあきらめる前に、一度、体感しにいらしてください。

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100年ライフカレッジ事務局
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